朝日スーパー林道は12年の歳月をかけて1982年に開通した。崩壊と改修を繰り返しながら全線開通する事が少なく多難な林道になってしまった。今回も通行止めの情報があったが地元の人に歩いて通れるかと聞いたところなんとか通れるようなので計画した。メンバーは70歳台2人、60歳台1人の3人の熟年というか高齢者であった。しかし、サイクリング歴40年~55年の経験と日頃鍛錬しているので問題はなかった。
2009年6月20日仙台からJRで山形、新庄と乗換て陸羽西線狩川駅まで輪行した。狩川駅を11時に出発し羽黒山の麓から月山道路を横切り荒沢ダムを越え大鳥集落に宿をとった。登山者がよく利用する宿ではなく「青嵐舎」に泊まることにした。大当たりだった。がさつな私たちには不似合いだったかも知れないが大変気分のよいもてなしを受けた。翌朝は5時に宿を出発するので朝食の代わりにお弁当を頼んだが気分よく引き受けてくれた。
翌日は朝から雨だった。戸惑うことなく宿を出発し朝日スーパー林道へ向けて走り出した。林道入口は予想通り通行止めの看板があったが横を通りすぎいよいよ林道に入った。やはり並大抵の林道ではない。荒れた路面にタイヤが跳ね付けられ足を着く事が数回あったが2時間半ほどで県境に到達した。まだ雨は止みそうもないが気分は爽快だった。峠付近は一部舗装されているところがあったが下っていくと荒れた路面に変わった。猿田ダムの手前までの下りを満喫し野営場で朝食となった。青嵐舎で作ってくれたお弁当はおにぎりに卵焼き、蕗の煮しめなど大変おいしく頂いた。腹ごしらえを終えこれから登りになる。猿田川沿いを150m、奥三面ダムを100m、蕨峠を230mとまだまだ気が抜けない。奥三面ダムまで来れば何度か来ているので気が楽になった。蕨峠は地道だが良く締まっており快適に登り、快適に下れる。舗装道に変わると一気に小国駅へ下って行った。
 
 
陸羽西線狩川駅から出発しました。
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朝日村大鳥集落の「青嵐舎」、1日2組の客しかとらないこだわりの宿

 
大鳥の集落を駆け抜ける

 
6月と言うのに冬季閉鎖になっている。通年通行止めのため看板を替えていないのか。

 
6月の雨のなかポンチョは大変助かる。

 
待望の県境に到達。

 
ここから林道終点の村上市まで37km。

 
舗装道が現れ一息する。雲海が広がりここは別世界だ。

 
奥三面ダムあさひ湖

 
ハードであったが心地よいツーリングだった。